社会保険労務士事務所

エムピーティスコルタオフィス

MPT Scorta Office

コラム

column

2024.11.13

年代別で違う離職理由

自社で採用を検討する場合、ターゲットとする求職者の退職理由から、

求職者が「何を求めているか?」を感じ取り、

求人票に反映していくことが出来ます。

厚生労働省が発表している「令和2年転職者実態調査の概況 」によると、

転職者が直前の勤め先を離職した主な理由は「自己都合」が76.6%と

最も高くなっており、「自己都合」による離職理由の上位3つは高い順にして、

年齢別に下記の通りとなっています。

15~19歳 労働条件、仕事内容、雇用の安定性

20~24歳 人間関係、色々な所で経験を積みたい、仕事内容

25~29歳 仕事内容、賃金、労働条件

30~34歳 労働条件、賃金、会社の将来に不安

35~39歳 会社の将来に不安、労働条件、仕事内容

40~44歳 仕事内容、労働条件、会社の将来性

44~49歳 労働条件、賃金、正当な評価

50~54歳 人間関係、仕事内容、労働条件

55~59歳 仕事内容、賃金、労働条件

上記を見ると、10~20代は雇用の安定性、仕事内容、人間関係といった

現時点での直接の課題を原因としており、30代は家庭を持ったり

人生の中で仕事に対して腰を据える段階であるからか

会社の将来性や労働条件といった働き方や将来の安定が理由になっていきます。

40代になると自身に対する評価も重視するポイントとなり、

50代はここまで共通で出てきた退職理由が主なものになります。

仕事内容や休日数等の働き方、「どんな人が職場にいるのか?」という

環境に関する情報は重要であることが分かりますね。