社会保険労務士事務所

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コラム

column

2026.07.01

熱中症対策で見落としがちな「職場の雰囲気」

熱中症対策というと、

・水分補給
・塩分補給
・WBGT値の確認
・休憩場所の確保
・空調服の支給

などを思い浮かべる方が多いでしょう。
もちろん、これらは非常に重要な対策です。
しかし、それらを実施していても熱中症が発生するケースがあります。
そこで見直したいのが、「職場の雰囲気」です。

現場では「大丈夫です」という言葉をよく耳にします。

しかし、本当に大丈夫なのでしょうか。

忙しい時期だから、
自分が休むと周囲に迷惑がかかる
納期に間に合わせなければならない…。
そんな思いから、不調を感じても我慢してしまう方は少なくありません。

本人は「まだ頑張れる」と思っていても、
暑さは判断力そのものを低下させることがあります。

つまり、「大丈夫」という言葉だけで安心するのは危険です。

管理者に求められること

管理者は「体調が悪かったら言ってください」と伝えるだけでは十分とは言えません。

例えば、

・表情がいつもと違わないか
・返事が遅くなっていないか
・動きが鈍くなっていないか
・水分補給ができているか

など、普段との違いに気付くことも大切です。

「本人が大丈夫と言ったから安心」ではなく、
「本当に大丈夫だろうか」という視点を持つことが、重大な事故を防ぐことにつながります。

「言いやすい職場」が熱中症を防ぐ

安全配慮義務というと、設備やルールを整えることをイメージしがちです。
しかし、それだけでは十分ではありません。

社員が「少し気分が悪いです」「少し休ませてください」と言いやすい職場であることも、
大切な安全対策の一つです。


特に建設業や製造業では、責任感が強い社員ほど無理をしてしまう傾向があります。


だからこそ、「我慢する人」を評価するのではなく、
「早めに申し出る人」を評価できる職場づくりが重要です。

まとめ

熱中症対策は、水分補給や設備だけではありません。

「体調が悪い」と言える職場づくりも、事故を防ぐ大切な対策です。

今年の夏は、設備だけでなく、職場のコミュニケーションや、
安心して声を上げられる雰囲気についても、
一度見直してみてはいかがでしょうか。