社会保険労務士事務所

エムピーティスコルタオフィス

MPT Scorta Office

コラム

column

2025.03.18

【Q&A】食物アレルギーがある新入社員がいます

Q:先日、4月に入社予定の内定者を対象にした食事会を開催しました。


 その際、ある内定者が「食物アレルギーを持っている」と

 言っていたと食事会に参加した社員から聞きました。

 当社では入社後、研修や社内行事で当社が昼食を用意することがあり

 業務上、取引先との食事をすることがあります

 ただ、これまで食物アレルギーの社員がいなかったため、

 社員のアレルギーについて、深く考えて来ませんでした

 これを機会に、社員のアレルギーの有無について

 ヒアリングをし取組たいと考えています

 会社としてどのようなことを取り組むべきことかを

 教えてください。

A:傾向としては食物アレルギーをもたれている方は増加傾向となります。

 アレルギー反応は場合によっては人命にかかわることですので、

 会社として食事を提供される機会が今後もあるならば、

 アレルギー反応の有無については、本人以外の第3者からの情報に頼らず、

 社員全員に事前確認する為のフローを取り入れられることをご検討ください。

 今回のケースは、代替の食事を会社が用意するか否かについては、

 事前に本人と認識をあわせておく必要があるでしょう。

 また、上長は知っておくべき情報であるなど、

 会社として情報共有範囲の検討も必要となりますが、

 その場合においても、原則、本人同意は必要です。

 会社が食事を提供する場合、会社にも安全を担保する一定の責任は

 あると考えます。

当然ながら確認行為で得た情報は、秘匿性の高い個人情報となります。

個人情報の取扱い範囲・目的は明確に定め、漏洩問題に発展しないよう、

ご注意ください。